新NISAを始めて、もうすぐ1年が経ちます。
管理人が資産形成に目覚めたきっかけは、過去にソシャゲに500万円課金して大失敗した経験でした。
その反省から、新NISAを始める前にやったことがあります。それは「やってはいけないNG行動」を徹底的に調べることでした。
500万円課金は、言ってしまえば年利マイナス100%の投資大失敗です。そんな大コケをした後だからこそ、新NISAではできる限り失敗するリスクを抑えたかった。投資で「儲ける方法」を探すよりも、「損する原因を先に潰す」方がずっと安全だと感じたからです。
結果として、初心者が陥りがちな罠を最初から避けることができ、新NISAの1年目を比較的穏やかに過ごせています。今回は、その時に学んだ6つのNG行動を共有します。
投資を始める前に、まず「やってはいけないこと」を知る
500万円を溶かした管理人にとっては、「何をすればプラスになるか」を探す前に、「何をするとマイナスになるか」を先に潰したかったのです。
なぜなら、利益は市場任せで自分のコントロール外にある一方、損失の多くは自分の行動が原因で発生するからです。
ここから紹介する6つのNGは、どれも管理人が事前に調べて「絶対にやらない」と決めたものです。一つひとつ、理由と体験を交えて見ていきます。
NG①:手数料の高い銀行で口座開設する
最初のNGは、何も考えずに普段使っている銀行や、対面型の証券会社で新NISA口座を開設してしまうことです。
投資信託には「買付手数料」と「信託報酬(運用中ずっとかかるコスト)」という2種類のコストがあります。同じ商品でも、販売する金融機関によって扱いが大きく異なります。
たとえば対面型の銀行や証券会社では、買付手数料が数パーセント取られたり、信託報酬の高い独自商品をすすめられたりするケースがあります。
一方、楽天証券やSBI証券といったネット証券であれば、人気のインデックスファンドの買付手数料はほぼ無料、信託報酬も年0.1%前後の超低コスト商品を選べます。
1%の差は、20年積み立てれば数百万円の差になります。これは投資を始める前に最も重要な「最初の選択」と言えます。
管理人は、複数のYouTubeチャンネルや書籍で同じ結論にたどり着いたため、迷わずネット証券を選びました。窓口で相談できる安心感より、長期で見たときのコストの安さを取った形です。
NG②:生活防衛資金を設定せずに全て投資に回す
2つ目のNGは、手元の現金を全部投資に突っ込んでしまうことです。
投資の本にはほぼ必ず「生活防衛資金を確保してから始めなさい」と書かれています。これを軽視すると、後で必ず痛い目を見ます。
理由はシンプルで、暴落時や急な出費が重なったタイミングで、含み損のまま売らざるを得なくなるからです。本来なら長期保有で回復を待てる局面で、現金化を強いられて損失が確定してしまいます。
一般的な目安は生活費の3〜6ヶ月分と言われています。独身か家族持ちか、雇用が安定しているかなどで前後します。
管理人は、生活防衛資金として現金預金を50万円固定で確保しています。これがあるおかげで、相場が荒れた日も「最悪、半年は暮らせる」という安心感があり、投資資金に手を付けずに済んでいます。
この50万円は、増やすお金ではなく「狼狽(ろうばい)させないためのお守り」だと割り切っています。
NG③:短期売買を繰り返す
3つ目のNGは、値動きを見て頻繁に売買することです。
新NISAは「長期・積立・分散」が前提の制度です。にもかかわらず、毎日のように価格をチェックして売り買いを繰り返すと、いくつもの問題が発生します。
- 売買のたびに手数料・税金(特定口座と併用する場合)で利益が削られる
- 複利の効果がリセットされてしまう
- 感情に振り回されて、高値づかみ・安値売りを繰り返しがちになる
特に怖いのは3つ目です。「下がったら不安で売る」「上がったら焦って買う」を繰り返すと、市場の動きと真逆の行動を取ってしまいます。
管理人は、新NISA口座は毎月コツコツ積み立てるだけと決めています。正直、運用画面は毎晩のように見てしまうのですが、「見るのはOK、売買はしない」をルールにして、値動きに感情を振り回されないようにしています。「ほったらかし」の精神は、過去の長期データが示してくれている通り最強です。
NG④:暴落時に狼狽売り(ろうばいうり)する
4つ目のNGは、相場が大きく下がった時にパニックで売ってしまうことです。
投資人生で最大の損失原因は、暴落そのものではなく「暴落時の狼狽売り」と言われています。なぜなら、価格が戻る前に損失を確定させてしまうからです。
歴史的に見れば、世界の株式市場は何度も暴落と回復を繰り返してきました。リーマンショックもコロナショックも、長期で見れば回復しています。
むしろ、価格が下がっている時期は「同じ金額で多くの口数を買えるバーゲンセール」の側面もあります。積み立て投資の場合、暴落時に淡々と買い続けた人ほど、後の回復局面で大きく報われる構造です。
とはいえ、実際に資産が減っていく数字を見るとメンタルが揺れる人は多いと思います。意外かもしれませんが、管理人はあまり動じません。2026年3月に相場が下落した時も、特に何も思わずに淡々と積み立てを続けていました。
最初から「長期で持つ」と決めていたので、短期の値動きに反応する理由がそもそも無いのかもしれません。
NG⑤:一発逆転を狙ってレバレッジ商品を買う
5つ目のNGは、レバレッジ型の投資信託やETFで一発逆転を狙うことです。
レバレッジ商品は、値動きを2倍・3倍に増幅する仕組みです。上昇相場では確かに利益も増えますが、下落相場では損失も同じ倍率で膨らみます。
さらに厄介なのは、レバレッジ商品には「減価」と呼ばれる構造的な特徴があり、長期保有に向かないとされています。短期で当てるトレーダー向けの商品で、新NISAで長期積立する性質のものではありません。
管理人がレバレッジに手を出さないと最初から決めたのは、シンプルに損失が膨らむリスクが大きすぎると判断したからです。
500万円という大金を溶かした経験がある以上、新NISAでは余計な賭けに出るような選択肢は最初から除外しました。レバレッジ商品は検討対象にすら入れていません。
NG⑥:アクティブファンドに投資する
6つ目のNGは、信託報酬の高い「アクティブファンド」を選んでしまうことです。
投資信託には大きく2種類あります。
- インデックスファンド:日経平均やS&P500など指数に連動するように作られている。低コスト
- アクティブファンド:プロのファンドマネージャーが銘柄を選んで運用する。高コスト
「プロが選んでくれるなら有利では?」と思うかもしれません。しかし実際のデータを見ると、長期で見るとアクティブファンドの多くはインデックスに負けていると言われています。
理由はシンプルで、信託報酬が年1〜2%と高いため、運用パフォーマンスが多少良くても手数料で削られてしまうからです。一方、インデックスファンドの信託報酬は年0.1%前後と圧倒的に低コスト。この差が長期で大きな違いを生みます。
管理人は新NISAでは低コストのインデックスファンド一本に絞って積み立てています。プロの判断より、市場全体に乗ることを選んだ形です。
「プロが選んでくれる」という安心感は魅力的ですが、長期で資産を増やすという観点では、「低コスト」は最強の武器です。
課金廃人だった管理人が「NG行動」に敏感だった理由
ここまで6つのNGを紹介してきましたが、なぜ管理人がここまで「やってはいけないこと」に敏感だったのか、その理由を最後に書いておきます。
当時の管理人は、資産530万円という余裕から「100万くらい大丈夫だろう」と思ってソシャゲを始めました。同盟仲間との協力プレイや大規模戦争イベントの興奮、そして「課金額がそのまま強さに直結する」ゲーム性にハマり、課金が止まらなくなりました。
気づけば資産は200万円まで減り、数十万円かけたメインアカで達成したコンテンツを、後に作ったサブアカがほぼ無課金で達成できてしまうという虚無体験をして、ようやく目が覚めました。
この経験から学んだのは、「失敗のパターンは、形を変えて何度もやってくる」ということです。
投資の世界には、レバレッジへの誘惑、短期売買の興奮、一発逆転の妄想といった、課金とはまた違った種類の罠があります。それでも、これらを先回りして避けられたのは、500万円という高額な授業料を払って「お金を失う痛み」を一度経験したからこそ、似たような失敗は繰り返したくないという感覚が強く働いたのだと思います。
失敗経験は、放っておけばただの痛みですが、次の判断材料として使えば最強の防御力になります。
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まとめ:投資で一番大事なのは、間違えないこと
今回紹介した6つのNG行動を、もう一度振り返ります。
- NG①:手数料の高い銀行で口座開設する
- NG②:生活防衛資金を設定せずに全て投資に回す
- NG③:短期売買を繰り返す
- NG④:暴落時に狼狽売りする
- NG⑤:一発逆転を狙ってレバレッジ商品を買う
- NG⑥:アクティブファンドに投資する
この6つを避けるだけで、投資人生の8割は安全と言っても過言ではないと、管理人は感じています。
世の中には「儲かる投資法」の情報があふれています。しかし、本当に大事なのはその逆で、「致命傷を負わないこと」です。市場に居続けるだけで、長期的にはちゃんと資産は育っていきます。
500万円課金廃人だった管理人でも、間違えないことを徹底すれば、新NISAの1年目を穏やかに乗り切れました。投資は、始めることよりも、続けることよりも、「間違えないこと」が一番大事です。
これから新NISAを始める方の参考になれば嬉しいです。

