2025年4月、ソシャゲ課金を完全に止めて新NISAをスタートしたタイミングで、まず手をつけたのが「お金の勉強」でした。資産が530万円から230万円まで減って、貯金で300万円まで戻したタイミングで「次は投資だ」と決めた頃。何から始めればいいのかすら分からない状態で、オーディブル(Audible)で複数の投資本を聴き比べながら、自分に合う1冊を探していた4〜5月の数週間です。通勤中や家事の合間に聴けるので、紙で読むより圧倒的に多くの本に触れられました。
その時期に読んで、いまの新NISA運用の土台を作ってくれた本が2冊あります。どちらも長期・分散・低コストのインデックス投資を軸にした王道です。本記事では、ただの本紹介ではなく、40代独身(管理人)が2025年4〜5月にこの2冊を読んで、実際にやったことを中心に書きます。
①「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」超改訂版
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- 著者:山崎元、大橋弘祐
- こんな人におすすめ:投資のことが何もわからない完全初心者
累計60万部超のベストセラー改訂版で、新NISAにも対応しています。
本書の特長
経済評論家・山崎元さんと、素朴な疑問を持つ「私」(大橋弘祐さん)の対話形式で話が進みます。専門用語が苦手でもスラスラ読めるのが最大の特徴。「銀行の選び方」「保険の考え方」「なぜインデックス投資がいいのか」を一通り学べて、読み終わったら「これだけやれば大丈夫」という安心感が得られます。
新NISAを始める前に読んでおくと、最初の動き方で迷いません。管理人もこの本で投資の基礎を固めました。
この本を読んで管理人が実際にやったこと
余剰資金を「一括投資」する方針を固めた
本書のなかで印象的だったのが、「余剰資金は一括で投資して、なるべく長く市場に晒したほうが期待リターンが大きい」という主旨の話でした。一般的に「ドルコスト平均法(毎月コツコツ)」が安全策とされていますが、過去データを見れば、長期では一括投資のほうが有利というのが教科書的な結論です。
これを読んでから、管理人は生活防衛資金を残して、それ以外の余剰資金は一括で投資する方針に切り替えました。具体的には、生活費の半年分だけを楽天銀行に現金で残し、残りを新NISAの成長投資枠で一気に投じました。当時の予定では月5万円のつみたて積立を別途自動で続けながら、まとまったお金は来た時点で一括投資する、という二段構え。(その後、家計の余剰を可視化できるようになって、月12万円まで段階的に増額しています)
もちろん「一括投資した直後に暴落」というリスクはあります。それでも本書では、「投資のタイミングを当てるよりも、市場に長く居続けるほうが結果的に強い」という考えが繰り返し書かれていて、これに納得して動きました。
印象に残ったポイント
とにかく会話形式が読みやすい。投資の本にありがちな「専門用語の壁」がほぼなく、登場人物の「私」が読者を代弁して素朴な質問をしてくれます。これが「次のページに進む心理的ハードル」を下げてくれて、結果として最後まで読み切れました。
過去にお金関係の本で挫折した経験がある人ほど、この読みやすさは効きます。管理人も学生時代に投資本を何冊も買って積読してきましたが、本書はスラスラ読めて、しかも読了後に「次に何をやればいいか」が明確になっていました。
②「全面改訂 第3版 ほったらかし投資術」
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- 著者:山崎元、水瀬ケンイチ
- こんな人におすすめ:日々の値動きを気にせず、手間なく投資を続けたい人
インデックス投資のバイブルと呼ばれる一冊の全面改訂版です。
本書の特長
「なぜインデックス投資が有効なのか」という理論的根拠と、「どう始めるか」という実践的な手順が両方書かれています。証券会社の選び方やおすすめファンド(eMAXIS Slim全世界株式=オルカンなど)まで実名で書かれているので、読んだその日に行動に移せるのが特徴。「長期・分散・低コスト」という原則を体に染み込ませたい人に向いています。
この本を読んで管理人が実際にやったこと
1. 楽天証券で新NISAとiDeCoを開設した
本書では証券会社の選び方として「ネット証券のうち、ポイント還元・手数料・取扱商品で総合的に見て楽天証券かSBI証券」とされていました。管理人はもともと楽天市場・楽天カードを使っていたので、楽天経済圏で完結させるべく楽天証券を選択。同時にiDeCoも楽天証券で開設しました。
2. 推奨はオルカンだったが、最初は S&P500 を選んだ(その後オルカンへ切替)
本書ではeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)が具体的なおすすめファンドとして挙げられていました。ただ、管理人が最初に選んだのはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です。
当時の選択理由はシンプルで、過去20年・30年のリターンが米国市場の成長スピードが他地域を圧倒していて、利率が高かったから。オルカンより S&P500 のほうが過去リターンが高いという事実を見て、それに惹かれました。
ただ、その後しばらく運用しながら考えるうちに、「米国一極集中で大丈夫か?」という不安が出てきました。米国市場が今後30年も同じスピードで伸びる保証はなく、為替リスクも気になる。そこで現在はオルカンに切り替えています。
本書も「絶対にこのファンドにしろ」とは書いておらず、「最適解の一つ」として提示しているだけ。最初に自分の判断で S&P500 を選び、しばらく運用して納得した上でオルカンに変えたこのプロセス自体が、投資判断の練習になったと思います。本に書いてあることをそのまま採用するのではなく、自分で選んで、必要なら見直す。これが本書から得た一番大きな学びだったかもしれません。
印象に残ったポイント
本書最大の学びは、戦略がシンプルなところ。「オルカン(または同等のインデックス)を買って、あとは放置」という、たった一行で要約できる方針です。
毎日株価をチェックしてニュースに一喜一憂する必要はない。むしろ、見ない・触らない・売らないことのほうが重要。「何をしないか」を決めてくれる本とも言えます。投資をシンプルにしたい人には刺さるはずです。
💡 投資本を「聴く」という選択肢
本記事で紹介した2冊も含めて、管理人はAudible(オーディブル)で投資本を聴き比べていました。通勤・家事・散歩の時間が読書時間に変わるので、紙の本を読む時間が取れない人にとくに有効です。
30日間の無料体験があるので、合わなければ解約すれば0円。投資本だけでなくビジネス書・小説まで幅広いジャンルが対象です。
2冊を読んだ後、1年でどう変わったか
2025年4〜5月にこの2冊を読み、「インデックス投資 × 楽天経済圏 × 一括投資+積立」という方針が固まりました。1年経った2026年4月時点で、以下のような数字になっています。
- 総資産:当時 約300万円 → 約574万円(+274万円・底値の230万円からは+344万円)
- 新NISA運用益:約69万円(損益率+24%)
- 固定費削減:年間13万円(通信費・サブスク・光熱費の見直し)
- 家計把握ツール:マネーフォワード導入(→ マネーフォワード1年で家計を完璧に把握できるようになった話)
本だけで上がった結果ではないですが、動き始める前に「方針」が固まっていたのが大きかったと思います。情報源が散漫だと、ネット証券に口座を作っても何を買えばいいか分からず、結局動けません。この2冊は、その「方針を固める」部分の手間を圧倒的に短縮してくれました。
読む順番のおすすめ
2冊とも「長期・分散・低コストのインデックス投資」という点で完全に一致しています。どちらか1冊でも読めば、新NISAに対する迷いはかなり減ります。
読む順番のおすすめは ① → ②。①でお金との付き合い方の基礎(保険・銀行・住宅ローンの考え方)を押さえてから、②で具体的にインデックス投資をどう始めるかの実践手順を固める流れが自然です。
逆順だと、②でインデックス投資を始めたあとに①で家計を見直すことになり、家計の整理が後手に回ります。先に「お金の流出を止める考え方」を入れてから、「お金を増やす実践」に進むほうが合理的だと感じます。
こんな人にとくに刺さる
- 過去に何かでお金を溶かした経験があり、再起したい人(管理人タイプ)
- 新NISAを始めたいけど、何から手をつけていいかわからない人
- 銀行・証券会社の窓口で投資信託を勧められて迷っている人
- 専門用語が苦手で、投資の本で挫折した経験がある人(①の対話形式が効く)
まとめ
この2冊は、ソシャゲ500万を溶かした40代独身が「もう一度お金と向き合い直す」ためのスタート地点を作ってくれました。両方とも図書館にもよく置いてあるので、まず手に取ってみるのがおすすめです。
「投資を始めるかどうか迷ってる」状態でモヤモヤするより、この2冊を読んでから動いたほうが、確実に効率が良いと思います。1冊2,000円もしないので、「投資する前の自己投資」として元は一瞬で取れます。
