新NISA 毎月積立 vs 年初一括、同じ年間額で40年シミュ比較してみた

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Photo by Maxim Hopman on Unsplash

新NISAで投資信託を積み立てるとき、「毎月コツコツ」と「年が明けたらまとめて投入」では、40年後にどれくらい差が出るのか。同じ年間投資額で揃えて、シミュレーターで検証しました。結論から言うと、差は利回りでほぼ決まり、運用期間に関係なく一定の割合でした。

検証の条件

比較するのは次の2パターンです。年間に入れる金額は同じに揃えています(ここを揃えないと比較になりません)。

パターン 入れ方 年間投資額
月次積立毎月10万円ずつ12回120万円
年初一括年が明けたら120万円を一度に120万円
  • 利回りは 実質4%(物価上昇を差し引いた後の数字。シミュレーターの初期設定)で計算
  • 運用期間は20年・30年・40年の3通り
  • 年間投資額は120万円(月10万円相当)と360万円(新NISAの年間上限相当)の2通り
  • 計算式はシミュレーターと同じ(月利=年利÷12・複利)

検証結果

期間・年間額 月次積立 年初一括
20年・年120万約3,668万円約3,748万円+約80万円 (+2.2%)
30年・年120万約6,940万円約7,092万円+約151万円 (+2.2%)
40年・年120万約1億1,820万円約1億2,077万円+約258万円 (+2.2%)
40年・年360万約3億5,459万円約3億6,232万円+約773万円 (+2.2%)

表を見て気づくのは、差の割合(%)が期間や金額に関係なく、ずっと +2.2% で一定だということです。金額が大きくなれば差額そのものは大きく見えますが、割合は変わりません。

利回りを名目6%(物価上昇を差し引く前)にして計算すると、この割合は +3.3% に変わります。この試算の前提(毎年一定の利回り・月次で複利)では、運用年数を変えても差の割合は変わりませんという結果でした。差の割合は利回りだけで決まります。ただし現実の相場は毎年上下するため、実際にこの通り一定になるわけではありません。

なぜ差が出るのか

同じ年120万円でも、年初に一括で入れると、その年の1月から12月末まで全額が運用されます。月次積立だと、1月に入れた分は12ヶ月運用されますが、12月に入れた分はほぼ運用期間ゼロです。

ならすと、年初一括のほうが1年あたり平均でおよそ半年分、長く市場に置かれる計算になります(毎月の積立は1年の前半・後半に分散して入るため、ならすと年初一括のほうが先に運用が始まります)。この前倒しが毎年積み上がり、複利で効いた結果が +2.2%(実質4%の場合)です。

ただし、これは「右肩上がりだったら」の話

この検証は「毎年一定の利回りで増え続けた場合」の試算です。現実の相場は上下します。

  • 年初にまとめて入れた直後に大きく下落すると、その年は一括のほうが打撃を受けます(下落も先に食らう)
  • 月次積立は、高いときも安いときも機械的に買うため、買う価格がならされます(価格変動の影響を受けにくい)
  • 長期で見て市場が成長した場合は、早く入れた年初一括が有利になりやすい、というのが今回の数字

つまり「年初一括が常に正解」ではありません。右肩上がりを前提にすれば数字上は有利というだけで、暴落のタイミング次第では逆になります。どちらを選ぶかは、手元資金の状況・値動きにどれだけ耐えられるか・新NISAの年間枠をどう使うかによって人それぞれです。

現実的に考えるときのポイント

  • 年初にまとまった資金を用意できるか:年120万円なら年初に120万円、年360万円なら360万円を1月に動かせる前提です。ここは家計の状況によります
  • 新NISAの年間枠:つみたて投資枠と成長投資枠を合わせた年間の上限内で考える必要があります
  • 月次積立の安心感:高値掴みのリスクを分散できる・入金を自動化できる・相場を見なくて済む、という価値もあります
  • 利回りの前提:この試算は実質4%(インフレ調整後)・名目6%で計算しています。長期の株式インデックス投資でよく使われる数字ですが、楽観的に見る人も保守的に見る人もいます。シミュレーターで自分の想定する利回りに変えて試せます

過去にソーシャルゲームへ500万円以上を溶かしていた頃の自分なら、そもそも「年初に120万円を投資に回す」という発想自体がありませんでした。毎月の積立を仕組みにするところからしか始められなかったと思います。どちらが優れているという話ではなく、自分の家計で続けられる入れ方を選ぶのが現実的です。

自分の数字で試せます

シミュレーターに「年初一括モード」を追加しました。各積立期間ごとに「月次積立/年初一括」を選べます。自分の積立額・利回り・年齢で、月次と年初一括がどう変わるかを比較できます。

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まとめ

  • 同じ年間額なら、年初一括は月次積立より 実質4%で +2.2%・名目6%で +3.3% 多くなる(右肩上がり前提の試算)
  • 差の割合はこの前提では運用年数によらず一定・利回りだけで決まる(現実は相場変動で増減する)
  • 暴落が年初直後に来れば一括が不利になる。月次は価格がならされる
  • どちらを選ぶかは、手元資金・値動きへの耐性・新NISA枠の使い方しだいで人それぞれ

※ 本記事の数値は一定の利回りが続いた場合の試算であり、将来の運用成果を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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